【第55回 気象予報士試験 一般知識】問12 予報業務許可申請書の記載事項をわかりやすく解説

こんにちは!今回は第55回 気象予報士試験 一般知識 問12を解説します!

法規についてはこちらの記事も参考にしてみてください! ⇒ 【講義】一般科目 気象法規

この問題は、予報業務の許可を受けるときに、申請書や添付書類へ何を書く必要があるかを問う法規問題です。

受験生がつまずきやすいのは、「それっぽく必要そう」な項目を正しいと判断してしまうところです。

この問題で重要なポイント

  • 予報業務を行うには、気象庁長官の許可が必要。
  • 申請では、予報資料の内容や収集方法が重要。
  • 現象の予想方法は必要だが、適中率までは求められていない。
  • 予報を利用者へ配信する施設の概要は、必要事項ではない。
  • 気象予報士については、氏名や登録番号が重要。
  • 気象予報士の生年月日は、記載事項ではない。
  • 法規問題では「必要そう」ではなく「条文上必要か」で判断する。

■ 問題文

予報業務の許可を受けるために気象庁長官に提出する予報業務許可申請書もしくはそれに添付する書類に記載が必要な事項(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

(a) 収集しようとする予報資料の内容及びその収集方法

(b) 現象の予想の方法及び適中率

(c) 発表する予報を利用者に配信する施設の概要

(d) 気象予報士の氏名及び生年月日

選択肢 (a) (b) (c) (d)

■ 解答

(a) 正
(b) 誤
(c) 誤
(d) 誤

■ 解き方の方針

この問題は、次のように「予報業務の許可で本当に見たいもの」を考えると整理しやすいです。

どんな予報資料を集めるか

必要

どうやって予想するか

必要

過去の適中率

不要

気象予報士の情報

氏名・登録番号が重要

生年月日は不要

法規問題では、「常識的に必要そう」ではなく、条文上、記載が必要な事項かで判断しましょう。

■ (a) 予報資料の内容と収集方法は必要か

(a)は正しいです。

予報業務を行うには、どのような予報資料を使い、それをどのように収集するのかが重要です。

予報業務の許可では、予報の基礎となる資料を適切に収集できるかが確認されます。

予報業務で確認されること

予報資料

何を使うか

収集方法

どう集めるか

したがって、「収集しようとする予報資料の内容及びその収集方法」は、記載が必要な事項です。

よって、(a)は正しいです。

■ (b) 現象の予想方法と適中率は必要か

(b)は誤りです。

現象の予想の方法は、予報業務を行う上で重要です。

しかし、問題文では「現象の予想の方法及び適中率」となっています。

このうち、適中率は、予報業務許可申請書や添付書類に記載が必要な事項ではありません。

ここが法規問題のひっかけです

現象の予想の方法

必要

適中率

必要事項ではない

「予報するなら適中率も必要そう」と感じますが、条文上の記載事項として求められているわけではありません。

したがって、(b)は誤りです。

■ (c) 予報を利用者に配信する施設の概要は必要か

(c)は誤りです。

予報をどのように利用者へ届けるかは、事業としては重要そうに見えます。

しかし、予報業務の許可申請で記載が必要な事項として、問題文のような「発表する予報を利用者に配信する施設の概要」は求められていません。

ここも「それっぽい」ひっかけです

配信施設の概要

事業上は重要そう

しかし

許可申請の記載必要事項ではない

したがって、(c)は誤りです。

■ (d) 気象予報士の氏名と生年月日は必要か

(d)は誤りです。

予報業務では、事業所ごとに必要な気象予報士を置くことが重要です。

そのため、気象予報士に関する情報の記載は必要です。

しかし、必要なのは気象予報士の氏名や登録番号であり、生年月日ではありません。

氏名+生年月日に注意

気象予報士の氏名

必要

登録番号

必要

生年月日

不要

「氏名」が含まれているので正しそうに見えますが、「生年月日」が不要なので、文全体としては誤りです。

したがって、(d)は誤りです。

■ 選択肢確認表

項目 判定 理由
(a) 収集しようとする予報資料の内容及びその収集方法は、記載が必要な事項である。
(b) 現象の予想の方法は必要だが、適中率は記載が必要な事項ではない。
(c) 発表する予報を利用者に配信する施設の概要は、記載が必要な事項ではない。
(d) 気象予報士については氏名や登録番号が重要であり、生年月日は不要である。

以上より、正しい組み合わせはです。

■ 受験生がつまずくポイント

1. 「必要そう」な項目を正にしてしまう

法規問題では、実務上あった方がよさそうかではなく、法令上の記載事項かどうかで判断します。

2. 「現象の予想の方法」と「適中率」をまとめて正にしてしまう

現象の予想の方法は重要ですが、適中率は記載が必要な事項ではありません。セットで出されたら注意です。

3. 配信施設の概要を正しいと思ってしまう

予報を配信する施設は重要そうですが、予報業務許可申請書や添付書類の記載必要事項としては不適切です。

4. 氏名が入っているだけで(d)を正にしてしまう

気象予報士の氏名は必要ですが、生年月日は不要です。法規問題では、一部でも余計なものが混ざると誤りになります。

■ まとめ

  • 収集しようとする予報資料の内容及び収集方法は必要。
  • 現象の予想の方法は重要だが、適中率は記載必要事項ではない。
  • 予報を利用者へ配信する施設の概要は、記載必要事項ではない。
  • 気象予報士については氏名や登録番号が重要であり、生年月日は不要。
  • (a)正、(b)誤、(c)誤、(d)誤。

正解は③

この問題で必ず押さえたいこと

予報資料の内容・収集方法

必要

現象の予想の方法

必要

適中率

不要

気象予報士

氏名・登録番号

生年月日は不要

※ 本記事では、一般財団法人 気象業務支援センターより利用許諾を受けて、気象予報士試験問題を掲載しています。
問題文の著作権は一般財団法人 気象業務支援センターに帰属します。

以上、第55回 一般知識 問12の解説でした!

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