【第55回 気象予報士試験 一般知識】問13 気象予報士の受験資格・登録・抹消をわかりやすく解説
こんにちは!今回は第55回 気象予報士試験 一般知識 問13を解説します!
法規についてはこちらの記事も参考にしてみてください! ⇒ 【講義】一般科目 気象法規
この問題は、気象予報士試験の受験制限・受験資格・登録者・登録抹消について問う法規問題です。
受験生がつまずきやすいのは、「国土交通大臣」と「気象庁長官」を混同してしまうところです。
この問題で重要なポイント
- 不正により試験合格を取り消された者の受験制限は、最長5年間ではない。
- 気象予報士試験に国籍要件はない。
- 気象予報士になるには登録が必要。
- 登録を行うのは国土交通大臣ではなく、気象庁長官。
- 刑法により罰金以上の刑に処せられたことが、直ちに登録抹消事由になるわけではない。
- 法規問題では、役職名のすり替えに注意する。
■ 問題文
気象予報士について述べた次の文(a)〜(d)の正誤について,下記の①〜⑤の中から正しいものを1つ選べ。
(a) 不正な手段により気象予報士試験に合格したために,試験の合格を取り消された者は,以後最長5年間は気象予報士試験を受けることができない。
(b) 日本国籍を持たない者は気象予報士試験を受けることができない。
(c) 気象予報士試験に合格し,気象予報士となる資格を有する者が気象予報士となるには,国土交通大臣の登録を受けなければならない。
(d) 気象予報士が,刑法の規定により罰金以上の刑に処せられたときには,気象予報士の登録を抹消される。
| 選択肢 | 内容 |
|---|---|
| ① | (a)のみ正しい |
| ② | (b)のみ正しい |
| ③ | (c)のみ正しい |
| ④ | (d)のみ正しい |
| ⑤ | すべて誤り |
■ 解答
⑤
すべて誤り
■ 解き方の方針
この問題では、各文の中にある「それっぽいけど違う言葉」を見抜くことが重要です。
不正合格の取消し
↓
最長5年ではない
受験資格
↓
日本国籍は不要
気象予報士の登録
↓
国土交通大臣ではなく
気象庁長官
特に(c)は、「国土交通大臣」という言葉が出てくるため正しそうに見えますが、登録を行うのは気象庁長官です。
■ (a) 不正合格取消し後、最長5年間受験できないか
(a)は誤りです。
不正な手段により気象予報士試験に合格した場合、その合格が取り消されることがあります。
また、その後一定期間、試験を受けられなくなる場合があります。
しかし、問題文のように最長5年間ではありません。
ここが法規問題のひっかけです
不正合格
↓
合格取消し
↓
受験制限あり
ここまでは正しそうですが、問題文の「最長5年間」が不適切です。
法規問題では、年数の数字がすり替えられやすいので注意しましょう。
したがって、(a)は誤りです。
■ (b) 日本国籍がないと受験できないか
(b)は誤りです。
気象予報士試験は、日本国籍を持たない者でも受験できます。
つまり、国籍による受験制限はありません。
受験資格の整理
気象予報士試験
↓
日本国籍は不要
外国籍でも
受験可能
したがって、(b)は誤りです。
■ (c) 気象予報士になるには国土交通大臣の登録が必要か
(c)は誤りです。
気象予報士試験に合格しただけでは、まだ「気象予報士」として登録された状態ではありません。
気象予報士となるには、登録を受ける必要があります。
ただし、登録を行うのは国土交通大臣ではなく、気象庁長官です。
ここは絶対に押さえたいポイントです
気象予報士試験に合格
↓
登録が必要
登録する人
↓
国土交通大臣ではない
↓
気象庁長官
「気象庁は国土交通省の外局だから国土交通大臣かな?」と考えると引っかかります。
したがって、(c)は誤りです。
■ (d) 刑法で罰金以上なら登録抹消されるか
(d)は誤りです。
気象予報士の登録が抹消される場合は、気象業務法に定められた事由に該当する場合です。
問題文のように、刑法の規定により罰金以上の刑に処せられたことが、直ちに気象予報士の登録抹消につながるわけではありません。
ここも「ありそう」で選びやすいです
罰金以上の刑
↓
資格が消えそう
と考えたくなりますが、気象予報士の登録抹消は、気象業務法上の抹消事由で判断します。
「刑法で罰金以上」と一般化している点が不適切です。
したがって、(d)は誤りです。
■ 選択肢確認表
| 項目 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| (a) | 誤 | 不正合格取消し後の受験制限について、最長5年間という記述が不適切。 |
| (b) | 誤 | 気象予報士試験に日本国籍は必要ない。 |
| (c) | 誤 | 気象予報士の登録を行うのは、国土交通大臣ではなく気象庁長官。 |
| (d) | 誤 | 刑法で罰金以上の刑に処せられたことが、直ちに登録抹消事由になるわけではない。 |
以上より、正しいものはなく、すべて誤りです。
■ 受験生がつまずくポイント
1. 数字のひっかけに気づかない
(a)は「不正合格なら受験制限がある」という方向性は正しそうですが、「最長5年間」が不適切です。法規では数字を必ず確認しましょう。
2. 国家資格だから日本国籍が必要だと思ってしまう
気象予報士試験に国籍要件はありません。日本国籍を持たない者でも受験できます。
3. 国土交通大臣と気象庁長官を混同する
気象予報士の登録を行うのは気象庁長官です。法規問題では、権限者のすり替えがよく出ます。
4. 「罰金以上なら資格抹消」と一般常識で判断してしまう
気象予報士の登録抹消は、気象業務法上の事由で判断します。一般的な刑法上の処罰と直結させないようにしましょう。
■ まとめ
- 不正合格取消し後の受験制限について、「最長5年間」は不適切。
- 気象予報士試験に日本国籍は不要。
- 気象予報士になるには登録が必要。
- 登録を行うのは国土交通大臣ではなく、気象庁長官。
- 刑法で罰金以上の刑に処せられたことが、直ちに登録抹消事由になるわけではない。
- (a)誤、(b)誤、(c)誤、(d)誤。
正解は⑤
この問題で必ず押さえたいこと
気象予報士試験
↓
国籍制限なし
試験合格
↓
登録が必要
登録する者
↓
気象庁長官
法規問題
↓
数字・権限者・余計な条件に注意
※ 本記事では、一般財団法人 気象業務支援センターより利用許諾を受けて、気象予報士試験問題を掲載しています。
問題文の著作権は一般財団法人 気象業務支援センターに帰属します。
以上、第55回 一般知識 問13の解説でした!
訂正・ご意見などありましたら、ぜひコメントで教えてください!
皆で最高の独学環境を作っていきましょう!
