こんにちは!今回は気象予報士試験 第65回 専門知識 問15を解説します!

解答:

まず背景知識

1. 日本の冬型の気圧配置とは何か

日本の冬は、大陸側のシベリア高気圧と、北太平洋側のアリューシャン低気圧が強まり、西高東低の気圧配置になりやすいです。すると北西季節風が日本海を渡って水蒸気を補給し、日本海側で雪や曇りが多くなります。一方、山を越えた太平洋側では乾いた下降流になり、晴れやすくなります。これが「冬型の気圧配置」の基本です。

この背景を問15に当てはめると、冬型が強い年は、

  • 日本海側 → 雪・雨が増えやすい、日照が減りやすい
  • 太平洋側 → 晴れやすく日照が増えやすい
  • 気温 → 寒気流入で低めになりやすい
    と考えるのが基本です。

2. 図に出てくる「平年偏差」「平年比」の意味

問15の日本の図A〜Cは、上から順に

  • 平均気温平年偏差
  • 降水量平年比
  • 日照時間平年比

を示しています。
ここで、

  • 気温平年偏差がプラス → 平年より暖かい
  • 気温平年偏差がマイナス → 平年より寒い
  • 降水量平年比が大きい → 平年より降水が多い
  • 日照時間平年比が大きい → 平年より晴れやすい・日照が多い
    と読めばよいです。気象庁の長期予報資料でも、こうした平年差・平年比の図で月の特徴を見ます。 気象庁

つまり問15は、「その月は平年より寒かったか・暖かかったか」「日本海側で降水が多かったか」「太平洋側で日照が多かったか」を見て、その背後にあった月平均場を推定する問題です。 気象庁


3. 月平均海面気圧・平年偏差図は何を見るのか

ア・イ・ウの図は、毎日の天気図ではなく、その月を平均した海面気圧分布と、その平年からのずれです。
ここで見るポイントは次の3つです。

  1. 大陸側が高圧偏差か
  2. 北太平洋側が低圧偏差か
  3. その結果、日本付近の気圧傾度が強まるか弱まるか

大陸で高圧偏差、北太平洋で低圧偏差なら、西高東低が強まりやすく、冬型強化を示唆します。逆にその差が弱ければ、冬型は持続しにくかったと考えます。


問15で与えられた3つの「年の特徴」

問題文では、3つの年が順不同でこう説明されています。

  1. 冬型の気圧配置が例年より強かった年
  2. 北海道付近は低気圧の影響を受けやすく暖かい空気が流れ込みやすかった年
  3. 冬型の気圧配置が例年より持続しなかった年

つまりやることは、

  • A・B・C のどれが 1,2,3 のどれかを決める
  • 次に、それぞれに対応する月平均場ア・イ・ウを決める

この2段階です。 問題ページ


先に A・B・C を読み分ける

B は「冬型が強かった年」

B は、問題画像の要約でも日本全国にかなり広く低温偏差が出ている図として読めます。これはまず「寒気流入が強かった月」のサインです。さらに、冬型が強いと日本海側では雪雲が発達しやすく、降水が増えやすく、日照は減りやすい。太平洋側では逆に晴れやすくなります。こうした典型パターンに最も合うのが B です。


C は「北海道付近が低気圧の影響を受けやすく、暖気が入りやすかった年」

C は、要約結果から北海道付近が暖かく、西〜東日本の広い範囲はそれほど単純に暖冬型ではない図として読めます。
ここがポイントで、もし「冬型が弱かった年」なら、日本全体にわりと広く高温傾向が出やすいです。ところが C はそうではなく、特に北海道付近が暖かいのが特徴です。

これは、北海道付近を低気圧が通りやすく、南寄りの暖気が入りやすかった年の特徴に合います。低気圧が北海道近辺を通ると、北海道では平年より気温が高くなりやすく、曇りや降水も増えがちです。逆に、日本全体が一様に「冬型弱い暖冬」になる図とは少し違います。
したがって、
C = 北海道付近は低気圧の影響を受けやすく暖かい空気が流れ込みやすかった年
です。


A は「冬型が持続しなかった年」

すると残る A は、
冬型の気圧配置が例年より持続しなかった年
です。 

A は要約上、日本の広い範囲で高温偏差が優勢で、Bほど寒くなく、Cほど「北海道だけが目立って暖かい」わけでもありません。
これは、「たまに冬型になることはあっても、それが長続きせず、移動性高気圧や低気圧の通過が比較的多かった」月のイメージに合います。冬型が持続しなければ、強い寒気流入が続かず、日本全体としては高温寄りになりやすいです。


次に ア・イ・ウ を読む

ここからは「日本の結果」ではなく、「その原因となった月平均場」を見ます。

ア は「冬型強化」

要約では、アが“強い冬型の気圧配置”に対応しそうな月平均海面気圧・偏差図とされています。
大陸側で高圧偏差、北太平洋側で低圧偏差となれば、日本付近の西高東低が強まり、北西季節風も強まりやすいです。
したがって、
ア = 冬型の気圧配置が例年より強かった年
です。


イ は「北海道付近が低気圧の影響を受けやすい」

イは、要約上、日本の北側〜北東側で低気圧の影響が強く、北海道に暖気が入りやすい場を示す図と整理されています。
これは、北海道付近に低気圧が通りやすく、南からの暖気移流が起こりやすい年に対応します。
したがって、
イ = 北海道付近は低気圧の影響を受けやすく暖かい空気が流れ込みやすかった年
です。 


ウ は「冬型が持続しなかった」

残るウは、典型的な冬型の圧力差が弱く、冬型が例年ほど持続しなかった月に対応します。
大陸高気圧と北太平洋低気圧のコントラストが弱ければ、強い寒気流入が続きません。
したがって、
ウ = 冬型の気圧配置が例年より持続しなかった年
です。


ここまでを対応させる

さきほどの整理をそのままつなげると、

  • B = 冬型が強かった年 = ア
  • C = 北海道付近に低気圧・暖気流入 = イ
  • A = 冬型が持続しなかった年 = ウ

したがって、

  • A → ウ
  • B → ア
  • C → イ

となり、 です。


以上です!独自解説とAIを組み合わせ解答・解説を作成しています。訂正・ご意見あればコメントやご連絡いただけると幸いです。皆で最高の独学環境を作り上げていきましょう!

【過去問解説】第65回 専門知識 問15

どくりん


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