【第65回 気象予報士試験 専門知識】問15 2月の天候と冬型の気圧配置をわかりやすく解説

こんにちは!今回は第65回気象予報士試験 専門知識 問15を解説します!

この問題は、2月の日本の天候分布と、アジア〜北太平洋の月平均海面気圧場を対応させる問題です。

具体的には、図A〜Cに示された

  • 平均気温平年偏差
  • 降水量平年比
  • 日照時間平年比

から、その年の冬型の強弱や低気圧の影響を読み取り、図ア〜ウの月平均海面気圧場と対応させます。

この問題で重要なポイント

  • 冬型が強い年は、西高東低が強くなりやすい
  • 冬型が強いと、日本海側は降水が多く日照が少なくなりやすい
  • 冬型が強いと、寒気流入により気温は低めになりやすい
  • 北海道付近に低気圧の影響が出やすい年は、北海道で高温傾向になりやすい
  • 冬型が持続しない年は、広い範囲で高温傾向になりやすい
  • 日本の天候分布と月平均海面気圧場をセットで読む

■ 問題文

図A〜Cは3つの異なる年の2月の日本の天候、すなわち平均気温平年偏差、降水量平年比、日照時間平年比を示しており、図ア〜ウはそれぞれ図A〜Cのいずれかに対応するアジア〜北太平洋の月平均海面気圧と平年偏差の分布である。

各年の天候の特徴を順不同に記すと、冬型の気圧配置が例年より強かった年、北海道付近は低気圧の影響を受けやすく暖かい空気が流れ込みやすかった年、冬型の気圧配置が例年より持続しなかった年の3つの事例である。

図A〜Cと図ア〜ウの組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

図
A B C

■ 解答

A:ウ
B:ア
C:イ

■ 冬型の気圧配置の基本

日本の冬は、大陸側のシベリア高気圧と、北太平洋側のアリューシャン低気圧が強まり、西高東低の気圧配置になりやすくなります。

この冬型の気圧配置が強まると、日本付近には北西季節風が吹きやすくなります。

大陸側:高気圧
北太平洋側:低気圧

西高東低

北西季節風が強まる

その結果、日本海側では雪や雨が多く、日照時間が少なくなりやすい一方、太平洋側では晴れやすくなります。

■ 図A〜Cで見るべきポイント

図A〜Cでは、上から順に次の要素が示されています。

要素 読み方
平均気温平年偏差 平年より暖かいか寒いか
降水量平年比 平年より降水が多いか少ないか
日照時間平年比 平年より晴れやすいか日照が少ないか

この3つを組み合わせて、その月の特徴を読み取ります。

■ Bは冬型が強かった年

Bは、日本の広い範囲で低温傾向が目立つ図です。

これは、寒気の流入が強かったことを示しています。

冬型が強いと、日本海側では雪や雨が多くなり、日照時間は少なくなりやすくなります。

一方、太平洋側では乾いた季節風が山を越えて吹き下ろすため、晴れやすくなります。

したがって、Bは冬型の気圧配置が例年より強かった年と考えられます。

ここがポイント!

B:広く低温
+ 日本海側で降水・日照不足傾向

冬型が強かった年

■ Cは北海道付近に低気圧の影響があった年

Cは、北海道付近で高温傾向が目立つ図です。

北海道付近が低気圧の影響を受けやすい場合、南寄りの暖かい空気が流れ込みやすくなり、北海道では気温が平年より高くなることがあります。

また、低気圧の通過に伴って、北海道周辺では雲や降水の影響も出やすくなります。

したがって、Cは北海道付近は低気圧の影響を受けやすく、暖かい空気が流れ込みやすかった年に対応します。

ここがポイント!

C:北海道付近が暖かい

北海道付近に低気圧の影響

暖気が流れ込みやすい

■ Aは冬型が持続しなかった年

Aは、日本の広い範囲で高温傾向が見られます。

これは、強い寒気の流入が長続きしなかったことを示しています。

冬型の気圧配置が例年より持続しなかった場合、日本付近への寒気流入は弱くなり、全国的に気温が高めになりやすくなります。

したがって、Aは冬型の気圧配置が例年より持続しなかった年と判断できます。

ここがポイント!

A:広く高温傾向

寒気流入が長続きしない

冬型が持続しなかった年

■ 図ア〜ウの月平均海面気圧場を読む

ここが読図の山場です

図ア〜ウでは、月平均海面気圧と平年偏差を見ます。

ポイントは、

  • 大陸側が高圧偏差か
  • 北太平洋側が低圧偏差か
  • 日本付近の気圧傾度が強いか弱いか
  • 北海道付近に低気圧の影響が出やすい場か

です。

■ アは冬型が強かった年に対応

図アは、大陸側の高圧場と北太平洋側の低圧場のコントラストが強く、日本付近で西高東低の気圧配置が強まりやすい場です。

このような場では、北西季節風が強まり、日本付近に寒気が流れ込みやすくなります。

したがって、図アは冬型の気圧配置が例年より強かった年に対応します。

よって、図アに対応するのはBです。

図ア:冬型強化

Bに対応

■ イは北海道付近に低気圧の影響があった年に対応

図イは、北海道付近や日本の北側で低気圧の影響を受けやすい場です。

このような場では、北海道付近に南寄りの暖かい空気が流れ込みやすくなります。

その結果、北海道付近で高温傾向が現れやすくなります。

したがって、図イは北海道付近は低気圧の影響を受けやすく、暖かい空気が流れ込みやすかった年に対応します。

よって、図イに対応するのはCです。

図イ:北海道付近に低気圧の影響

Cに対応

■ ウは冬型が持続しなかった年に対応

図ウは、典型的な強い西高東低の気圧配置が持続した場ではありません。

大陸側の高気圧と北太平洋側の低気圧のコントラストが弱く、強い寒気流入が長続きしにくい場と考えられます。

そのため、日本の広い範囲で高温傾向になりやすくなります。

したがって、図ウは冬型の気圧配置が例年より持続しなかった年に対応します。

よって、図ウに対応するのはAです。

図ウ:冬型が持続しにくい

Aに対応

■ 対応関係の確認

天候の特徴 対応する月平均海面気圧場
A 冬型が持続しなかった年
B 冬型が強かった年
C 北海道付近に低気圧の影響があり暖気が入りやすかった年

■ まとめ

  • Aは日本の広い範囲で高温傾向 → 冬型が持続しなかった年
  • Bは広く低温傾向 → 冬型が強かった年
  • Cは北海道付近の高温が目立つ → 北海道付近に低気圧の影響
  • 図アは西高東低が強い場 → Bに対応
  • 図イは北海道付近に低気圧の影響が出やすい場 → Cに対応
  • 図ウは冬型が持続しにくい場 → Aに対応

正解は④

A:ウ・B:ア・C:イ

この問題で必ず押さえたいこと

冬の天候分布を読むときは、

冬型が強いか
冬型が持続しないか
北海道付近に低気圧の影響があるか

を区別することが重要です。

特に、

広く低温 → 冬型強化
広く高温 → 冬型が持続しない
北海道付近だけ高温 → 低気圧の影響

という見方を覚えておきましょう。

※ 本記事では、一般財団法人 気象業務支援センターより利用許諾を受けて、気象予報士試験問題を掲載しています。
問題文の著作権は一般財団法人 気象業務支援センターに帰属します。

以上、第65回 専門知識 問15の解説でした!

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