【第65回 気象予報士試験 一般知識】問12 気象業務法の記録事項をわかりやすく解説
第65回気象予報士試験 一般知識 問12の解説です。今回は、気象業務法における予報業務の記録事項について整理します。
法規問題では、
- 何を記録しなければならないのか
- 誰の情報を記録するのか
- 法律上の義務事項なのか
が頻繁に出題されます。
特に今回は、
「氏名」は必要だが
「登録番号」は不要
という典型的な法規の引っかけ問題です。
法規についてはこちらの記事も参考にしてみてください!
⇒ 【講義】一般科目 気象法規 – 独学資格塾
この問題で重要なのは、次の4点です。
- 予報事項の内容と発表時刻は記録事項である
- 現象の予想を行った気象予報士の氏名は記録事項である
- 登録番号は記録事項ではない
- 警報事項の伝達状況は記録事項である
法規問題では、
正しい内容+余計な一言
で誤りを作ることが非常に多いため注意しましょう。
■ 問題文
気象の予報業務の許可を受けた者が当該予報業務を行った場合に事業所ごとに記録しなければならない事項(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
(a) 予報事項の内容と発表の時刻
(b) 現象の予想を行った気象予報士の氏名と登録番号
(c) 予報業務を行った事業所の管理者の氏名
(d) 気象庁の警報事項の利用者への伝達の状況(当該許可を受けた予報業務の目的及び範囲に係るものに限る。)
| (a) | (b) | (c) | (d) | |
|---|---|---|---|---|
| ① | 正 | 正 | 正 | 正 |
| ② | 正 | 正 | 誤 | 誤 |
| ③ | 正 | 誤 | 誤 | 正 |
| ④ | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| ⑤ | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
■ 解答
③
■ 解き方の方針
この問題は、気象業務法で定められている「予報業務の記録事項」を問う問題です。
丸暗記で解くこともできますが、
- 予報内容は当然記録が必要
- 予想した気象予報士は特定できる必要がある
- 利用者への警報伝達も重要
という業務の流れを理解すると覚えやすくなります。
■ (a) 予報事項の内容と発表時刻
(a)は正しいです。
どのような予報を行ったのか、そしていつ発表したのかは、予報業務の基本的な記録事項です。
後から予報内容を確認できるようにするため、記録保存が義務付けられています。
ここがポイント!
予報業務の記録では、
何を予報したか
いつ発表したか
は必須事項です。
■ (b) 気象予報士の氏名と登録番号
(b)は誤りです。
現象の予想を行った気象予報士の氏名は記録事項です。
しかし、問題文では「氏名と登録番号」となっています。
気象業務法で記録が求められているのは氏名であり、登録番号までは求められていません。
そのため、この記述は誤りです。
超重要つまずきポイント!
法規問題では、
正しい文章に
余計な一言を付け足す
ことで誤りにしているケースが頻出です。
今回の「登録番号」がまさにそのパターンです。
■ (c) 事業所管理者の氏名
(c)は誤りです。
事業所の管理者は業務上重要な存在ですが、予報業務の記録事項として保存することは求められていません。
そのため(c)は誤りです。
受験生が間違えやすいポイント
「責任者だから記録するのでは?」と思いがちですが、法律で定められた記録事項ではありません。
法規問題では、
重要そうな内容
= 正解
とは限らないので注意しましょう。
■ (d) 警報事項の伝達状況
(d)は正しいです。
気象庁の警報事項について、利用者へどのように伝達したかは重要な記録事項です。
特に予報業務の目的や範囲に関係する警報については、適切に伝達されたことを確認できるよう記録が必要です。
ここがポイント!
警報は人命や財産に関わる重要な情報です。
そのため、
警報をどう伝達したか
も記録事項に含まれています。
■ 選択肢の確認
| 項目 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| (a) | 正 | 予報事項の内容と発表時刻は記録事項である |
| (b) | 誤 | 氏名は記録事項だが登録番号は不要 |
| (c) | 誤 | 管理者の氏名は記録事項ではない |
| (d) | 正 | 警報事項の伝達状況は記録事項である |
■ まとめ
- (a) 正:予報内容と発表時刻は記録事項
- (b) 誤:氏名は必要だが登録番号は不要
- (c) 誤:管理者氏名は記録事項ではない
- (d) 正:警報事項の伝達状況は記録事項
したがって、正しい組み合わせは③です。
この問題で必ず押さえたいこと
法規問題では、
余計な一言
が誤りの原因になることが非常に多くあります。
今回は、
氏名 → ○
登録番号 → ×
という違いが最大のポイントでした。
条文を覚えるだけでなく、「どこが余計なのか」を意識して解きましょう。
※ 本記事では、一般財団法人 気象業務支援センターより利用許諾を受けて、気象予報士試験問題を掲載しています。
問題文の著作権は一般財団法人 気象業務支援センターに帰属します。
以上、第65回 一般知識 問12の解説でした!
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