【第61回 気象予報士試験 一般知識】問12 気象予報士の登録・試験・予報業務をわかりやすく解説
こんにちは!今回は第61回 気象予報士試験 一般知識 問12を解説します!
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【講義】一般科目 気象法規 – 独学資格塾
この問題は、気象業務法に定められている気象予報士についての法規問題です。
ポイントは、似たような言葉の違いを正確に区別することです。
特に、国土交通大臣と気象庁長官、3年と2年、現象の予想と発表、刑法と気象業務法の違いがひっかけです。
この問題で重要なポイント
- 気象予報士の登録を行うのは国土交通大臣ではなく気象庁長官
- 不正受験に関する受験停止期間は最長2年
- 予報業務許可事業者は、現象の予想を気象予報士に行わせる必要がある
- 発表そのものを必ず気象予報士が行うわけではない
- 登録抹消に関する罰則は「刑法」ではなく、気象業務法上の規定を確認する
■ 問題文
気象業務法に定められる気象予報士について述べた次の文(a)〜(d)の正誤について、下記の①〜⑤の中から正しいものを1つ選べ。
(a) 気象予報士になるためには、気象庁長官の行う気象予報士試験に合格し、国土交通大臣の登録を受けなければならない。
(b) 不正な手段により気象予報士試験に合格したために、試験の合格を取り消された者は、最長3年間は気象予報士試験を受けることができない。
(c) 気象の予報業務の許可を受けた事業者は、当該予報業務のうち現象の予想とその発表については、気象予報士に行わせなければならない。
(d) 気象予報士が、刑法の規定により罰金以上の刑に処せられたときには、気象予報士の登録を抹消される。
| 選択肢 | 内容 |
|---|---|
| ① | (a)のみ正しい |
| ② | (b)のみ正しい |
| ③ | (c)のみ正しい |
| ④ | (d)のみ正しい |
| ⑤ | すべて誤り |
■ 解答
⑤
(a)〜(d)はすべて誤りです。
■ 解き方の方針
法規問題では、文章の大枠が正しそうでも、細かい語句が1つ違うだけで誤りになります。
今回見るべきポイントは次の4つです。
登録するのは誰か
↓
受験停止は何年か
↓
予報士が行うのはどこまでか
↓
登録抹消の条件は何か
特に「国土交通大臣」「3年間」「予想と発表」「刑法」という表現に注意します。
■ (a) 気象予報士の登録は国土交通大臣が行うのか
(a)は誤りです。
気象予報士になるためには、気象庁長官の行う気象予報士試験に合格する必要があります。
ここまでは正しいです。
しかし、その後の登録を受ける相手は国土交通大臣ではなく、気象庁長官です。
ここが法規問題らしいひっかけです。
気象庁は国土交通省の外局なので、つい国土交通大臣を選びたくなります。
しかし、気象予報士の登録で押さえるべき相手は気象庁長官です。
したがって、(a)は誤です。
■ (b) 不正合格による受験停止は最長3年間か
(b)は誤りです。
不正な手段によって気象予報士試験を受けたり、合格を取り消されたりした場合、一定期間試験を受けられなくなることがあります。
ただし、その期間は最長3年間ではありません。
正しくは、最長2年間です。
不正手段による試験
↓
合格取消しなど
↓
受験停止は最長2年
設問では「最長3年間」としているため、(b)は誤です。
■ (c) 予想と発表の両方を気象予報士が行う必要があるか
(c)は誤りです。
予報業務の許可を受けた事業者は、予報業務のうち現象の予想について、気象予報士に行わせなければなりません。
ここで重要なのは、気象予報士に行わせる必要があるのは現象の予想であるという点です。
設問では「現象の予想とその発表」としています。
しかし、発表まで必ず気象予報士本人が行わなければならないわけではありません。
ここは非常によく出るひっかけです。
気象予報士の役割は、予報業務における現象の予想です。
「発表」までセットで気象予報士が行う、と書かれていたら注意しましょう。
気象予報士が行う必要あり
↓
現象の予想
必ずしも予報士本人でなくてよい
↓
発表
したがって、(c)は誤です。
■ (d) 刑法で罰金以上なら登録抹消か
(d)は誤りです。
気象予報士の登録抹消に関する規定では、どの法律に違反したかが重要です。
設問では「刑法の規定により罰金以上の刑」としています。
しかし、気象予報士の登録抹消に直接関係するのは、気象業務法上の規定です。
「罰金以上」という言葉だけで判断しないようにしましょう。
法規問題では、どの法律の規定によるものかまで確認する必要があります。
この問題では「刑法」という部分が誤りです。
したがって、(d)は誤です。
■ 選択肢の確認表
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| ① | 誤 | (a)は誤。登録を受ける相手は国土交通大臣ではなく気象庁長官 |
| ② | 誤 | (b)は誤。受験停止は最長3年ではなく最長2年 |
| ③ | 誤 | (c)は誤。気象予報士に行わせる必要があるのは現象の予想 |
| ④ | 誤 | (d)は誤。刑法の罰金以上で直ちに登録抹消という記述ではない |
| ⑤ | 正 | (a)〜(d)がすべて誤りであるため |
■ 受験生がつまずくポイント
1. 国土交通大臣と気象庁長官を混同する
気象庁は国土交通省の外局なので、法規問題では国土交通大臣と気象庁長官が混ざりやすいです。
気象予報士の試験・登録では、基本的に気象庁長官を意識しましょう。
2. 受験停止期間を3年と覚えてしまう
不正手段に関する受験停止は、最長3年ではなく最長2年です。
数字が変えられる典型的なひっかけです。
3. 「予想」と「発表」をまとめて考えてしまう
予報業務で気象予報士に行わせる必要があるのは、現象の予想です。
発表まで必ず気象予報士本人が行う必要がある、と書かれていたら誤りです。
4. 「罰金以上」という言葉だけで正しいと思ってしまう
法規では、罰則の内容だけでなく、どの法律に基づくものかが重要です。
今回の(d)は「刑法」としている点が不適切です。
■ まとめ
- (a) 登録を受ける相手は国土交通大臣ではなく気象庁長官なので誤
- (b) 不正手段による受験停止は最長3年ではなく最長2年なので誤
- (c) 気象予報士に行わせる必要があるのは現象の予想であり、発表まで含めるのは誤
- (d) 刑法の規定による罰金以上で直ちに登録抹消という記述ではないため誤
- すべて誤り
- 正解は⑤
正解は⑤
この問題で必ず押さえたいこと
気象予報士の登録
↓
国土交通大臣ではなく
気象庁長官
不正受験
↓
受験停止は最長2年
予報業務許可事業者
↓
現象の予想を
気象予報士に行わせる
発表
↓
必ずしも気象予報士本人が
行うとは限らない
※ 本記事では、一般財団法人 気象業務支援センターより利用許諾を受けて、気象予報士試験問題を掲載しています。
問題文の著作権は一般財団法人 気象業務支援センターに帰属します。
以上、第61回 一般知識 問12の解説でした!
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