【第60回 気象予報士試験 一般知識】問13 予報業務許可事業者と気象予報士の配置基準をわかりやすく解説
こんにちは!今回は第60回気象予報士試験 一般知識 問13を解説します!
法規についてはこちらの記事も参考にしてみてください! ⇒ 【講義】一般科目 気象法規
この問題は、気象の予報業務の許可を受けた者、つまり予報業務許可事業者について、気象予報士の配置基準や記録保存義務を問う問題です。
ポイントは、法規問題で頻出の人数・時間・保存期間・期限を正確に区別することです。 特に「12時間なら何人必要か」「不足したら何週間以内か」で引っかかりやすい問題です。
この問題で重要なポイント
- 予報業務許可事業者には、気象予報士の配置基準がある
- 現象の24時間先から1週間先までの予報を毎日12時間行う場合、4名以上ではない
- 予報業務を行った場合、予報事項の内容などを記録する必要がある
- 記録には、予報事項の内容・発表時刻・予想を行った気象予報士の氏名などが含まれる
- その記録は2年間保存する
- 規定数の気象予報士から1名欠員が出た場合、4週間以内ではなく2週間以内に措置が必要
- 法規問題では「数字のひっかけ」を必ず疑う
■ 問題文
気象の予報業務の許可を受けた者(予報業務許可事業者)による事業所への気象予報士の配置などについて述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
(a)現象の24時間先から1週間先までの予報作業を毎日12時間行う予報業務許可事業者は、当該業務を行う事業所に4名以上の専任の気象予報士を配置しなければならない。
(b)予報業務許可事業者は、当該予報業務を行った場合は、予報事項の内容と発表の時刻、及び予想を行った気象予報士の氏名を記録し2年間保存しなければならない。
(c)複数の気象予報士の配置が規定されている事業所において、規定数の気象予報士から1名が欠員となった場合には、4週間以内に、規定に適合させるため必要な措置をとらなければならない。
| 選択肢 | (a) | (b) | (c) |
|---|---|---|---|
| ① | 正 | 正 | 誤 |
| ② | 正 | 誤 | 正 |
| ③ | 誤 | 正 | 正 |
| ④ | 誤 | 正 | 誤 |
| ⑤ | 誤 | 誤 | 誤 |
■ 解答
④
(a)誤
(b)正
(c)誤
■ 解き方の方針
この問題は、内容自体は難しくありません。 ただし、法規問題らしく数字を少し変えてくるタイプです。
配置人数
↓
予報作業時間で決まる
記録保存
↓
予報内容・時刻・予報士氏名
↓
2年間保存
欠員が出た場合
↓
4週間ではなく2週間以内
「それっぽい数字」が出てきても、そのまま受け入れず、配置基準・保存期間・措置期限を分けて確認しましょう。
■ (a)毎日12時間の予報作業なら4名以上必要か
(a)では、現象の24時間先から1週間先までの予報作業を毎日12時間行う場合、事業所に4名以上の専任の気象予報士を配置しなければならないと述べています。
これは誤りです。
気象予報士の配置人数は、予報作業を行う時間によって定められています。
この問題で問われている「毎日12時間」は、4名以上が必要な区分ではありません。 12時間の予報作業であれば、4名以上ではなく、より少ない人数の配置基準に該当します。
12時間=4名以上ではない
毎日12時間の予報作業
↓
長時間ではある
↓
でも
4名以上が必要な区分ではない
↓
「4名以上」は過大
ここで受験生がつまずきやすいのは、「12時間も予報するなら4人くらい必要そう」と感覚で判断してしまうところです。
法規問題では、感覚ではなく基準で判断します。 この文は配置人数を多く書きすぎているため、誤りです。
したがって、(a)は誤りです。
■ (b)予報業務の記録を2年間保存するか
(b)では、予報業務許可事業者が予報業務を行った場合、予報事項の内容、発表時刻、予想を行った気象予報士の氏名を記録し、2年間保存しなければならないと述べています。
これは正しいです。
予報業務許可事業者は、予報業務を行った場合、その内容を記録して保存する義務があります。
記録する主な内容
予報事項の内容
+
発表の時刻
+
予想を行った気象予報士の氏名
↓
2年間保存
この記録は、予報業務が適切に行われていたかを後から確認するために重要です。
法規問題では、保存期間として「2年間」がよく問われます。 ここはそのまま押さえておきましょう。
したがって、(b)は正しいです。
■ (c)欠員が出た場合は4週間以内でよいか
(c)では、複数の気象予報士の配置が規定されている事業所で、規定数の気象予報士から1名欠員となった場合、4週間以内に必要な措置をとればよいと述べています。
これは誤りです。
規定数の気象予報士が必要な事業所で欠員が出た場合には、できるだけ早く基準に適合させる必要があります。
この場合の期限は、4週間以内ではなく2週間以内です。
欠員時の期限に注意
規定数の気象予報士から欠員
↓
そのままでは配置基準を満たさない
↓
必要な措置をとる
↓
4週間以内ではなく
2週間以内
ここは完全に数字のひっかけです。
「4週間以内」と書かれると、1か月以内のようで自然に見えます。 しかし、正しくは2週間以内です。
したがって、(c)は誤りです。
■ 選択肢確認表
| 項目 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| (a) | 誤 | 毎日12時間の予報作業で4名以上の専任気象予報士が必要という記述は過大 |
| (b) | 正 | 予報事項の内容、発表時刻、予想を行った気象予報士の氏名を記録し2年間保存する |
| (c) | 誤 | 規定数から欠員が出た場合の措置期限は4週間以内ではなく2週間以内 |
以上より、正しい組み合わせは④です。
■ 受験生がつまずくポイント
1. 「12時間なら4名必要そう」と感覚で判断する
法規問題では、必要人数は感覚で判断してはいけません。
予報作業時間に応じた配置基準があり、毎日12時間だからといって4名以上とは限りません。
2. 配置人数の区分を曖昧に覚えてしまう
気象予報士の配置基準は、試験で数字を変えて問われやすい部分です。
「何時間なら何人か」を大まかな印象でなく、区分として整理しておく必要があります。
3. 記録保存の内容を一部だけ覚えてしまう
記録するのは、予報事項の内容だけではありません。
発表の時刻や、予想を行った気象予報士の氏名も記録し、2年間保存します。
4. 「4週間以内」を自然な期限だと思ってしまう
欠員が出た場合の措置期限は、4週間以内ではなく2週間以内です。
法規問題では、1週間・2週間・4週間・30日などの数字を入れ替えてくるため注意しましょう。
5. 正しい文と数字だけ誤っている文を見抜けない
(c)は、「欠員が出たら必要な措置をとる」という方向性は正しそうです。
しかし、期限が4週間以内となっている点が誤りです。 法規では、文の方向性だけでなく数字まで確認しましょう。
■ まとめ
- 毎日12時間の予報作業で4名以上の専任気象予報士が必要、という記述は誤り
- 予報業務を行った場合、予報事項の内容・発表時刻・予想を行った気象予報士の氏名を記録する
- その記録は2年間保存する
- 規定数の気象予報士から欠員が出た場合、必要な措置は2週間以内に行う
- 4週間以内という記述は誤り
正解は④
(a)誤
(b)正
(c)誤
この問題で必ず押さえたいこと
予報作業時間12時間
↓
4名以上ではない
予報業務を行った記録
↓
内容・時刻・予報士氏名
↓
2年間保存
気象予報士が欠員
↓
必要な措置
↓
2週間以内
この問題では、法規問題らしく「人数・保存期間・期限」の数字を正確に押さえることが大切です。
※ 本記事では、一般財団法人 気象業務支援センターより利用許諾を受けて、気象予報士試験問題を掲載しています。
問題文の著作権は一般財団法人 気象業務支援センターに帰属します。
以上、第60回 一般知識 問13の解説でした!
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