【第65回 気象予報士試験 一般知識】問15 災害対策基本法の異常現象発見者の通報義務をわかりやすく解説
第65回気象予報士試験 一般知識 問15の解説です。今回は、災害対策基本法に定められている異常現象発見者の通報義務について整理します。
法規問題では、
- 誰に通報するのか
- 誰が通報を受けるのか
- どの計画に基づいて通報するのか
- 最終的にどの機関へ伝達されるのか
が頻繁に問われます。
今回の問題は、
異常現象発見者
↓
市町村長等
↓
関係機関
という情報伝達の流れを理解しているかを確認する問題です。
法規についてはこちらの記事も参考にしてみてください!
⇒ 【講義】一般科目 気象法規 – 独学資格塾
この問題で重要なのは、次の3点です。
- 異常現象発見者は市町村長・警察官・海上保安官へ通報できる
- 市町村長の通報方法は地域防災計画で定められる
- 通報を受けた市町村長は関係機関へ伝達する
法規問題では、
誰が誰へ通報するか
を整理することが得点のカギになります。
■ 問題文
災害対策基本法における発見者の通報義務に関する次の文章の空欄(a)〜(c)に入る語句の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
災害が発生するおそれがある異常な現象を発見した者は、遅滞なく、その旨を市町村長又は警察官もしくは(a)に通報しなければならない。通報を受けた警察官又は、その他をすみやかに市町村長に通報しなければならない。通報を受けた市町村長は、(b)の定めるところにより、その旨を(c)その他の関係機関に通報しなければならない。
| 選択肢 | (a) | (b) | (c) |
|---|---|---|---|
| ① | 消防官 | 防災業務計画 | 都道府県知事 |
| ② | 消防官 | 防災業務計画 | 気象庁 |
| ③ | 消防官 | 地域防災計画 | 気象庁 |
| ④ | 海上保安官 | 地域防災計画 | 都道府県知事 |
| ⑤ | 海上保安官 | 地域防災計画 | 気象庁 |
■ 解答
⑤
■ 解き方の方針
この問題は、災害対策基本法に定められている異常現象発見時の通報ルートを問う問題です。
覚えるべき流れは次のとおりです。
異常現象発見者
↓
市町村長・警察官・海上保安官
↓
市町村長
↓
気象庁など関係機関
この流れを知っていれば解ける問題です。
■ (a) 海上保安官
(a)は海上保安官です。
災害が発生するおそれがある異常現象を発見した者は、
- 市町村長
- 警察官
- 海上保安官
のいずれかへ通報できます。
そのため、「消防官」は誤りです。
受験生がつまずきやすいポイント
災害関係の法律では消防機関が頻繁に登場するため、
消防官
を選びたくなります。
しかし、この条文では
海上保安官
が正解です。
■ (b) 地域防災計画
(b)は地域防災計画です。
市町村長がどのように関係機関へ通報するかは、地域防災計画で定められています。
問題文にある「防災業務計画」は国の指定行政機関などが作成する計画であり、この場面では適切ではありません。
ここがポイント!
防災計画は次のような階層構造です。
- 国 → 防災基本計画
- 指定行政機関 → 防災業務計画
- 都道府県・市町村 → 地域防災計画
市町村長が従うのは、
地域防災計画
です。
■ (c) 気象庁
(c)は気象庁です。
異常現象の情報は、市町村長から関係機関へ伝達されます。
その代表的な機関の一つが気象庁です。
気象庁は異常現象に関する情報を把握し、その後の防災対応に活用します。
ここがポイント!
異常現象を発見したら、
最終的に気象庁へ情報が伝わる
という流れを覚えておくと整理しやすくなります。
■ 超重要!通報ルートの整理
試験でよく問われる流れ
異常現象発見者
↓
市町村長・警察官・海上保安官
↓
市町村長
↓
気象庁など関係機関
この流れをそのまま覚えてしまうのがおすすめです。
■ 選択肢の確認
| 項目 | 正解 | 理由 |
|---|---|---|
| (a) | 海上保安官 | 異常現象発見者の通報先として規定されている |
| (b) | 地域防災計画 | 市町村長の通報方法を定める計画 |
| (c) | 気象庁 | 異常現象の通報先となる関係機関 |
■ まとめ
- (a) 海上保安官
- (b) 地域防災計画
- (c) 気象庁
したがって正しい組み合わせは⑤です。
この問題で必ず押さえたいこと
災害対策基本法では、
異常現象を見つけたら通報
という仕組みが定められています。
試験では、
- 海上保安官
- 地域防災計画
- 気象庁
の組み合わせが頻出なので、そのまま覚えてしまいましょう。
海上保安官 → 地域防災計画 → 気象庁
※ 本記事では、一般財団法人 気象業務支援センターより利用許諾を受けて、気象予報士試験問題を掲載しています。
問題文の著作権は一般財団法人 気象業務支援センターに帰属します。
以上、第65回 一般知識 問15の解説でした!
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