【第57回 気象予報士試験 一般知識】問15 災害対策基本法の防災計画・災害対策本部・ボランティアをわかりやすく解説
法規についてはこちらの記事も参考にしてみてください! ⇒ 【講義】一般科目 気象法規
こんにちは!今回は第57回気象予報士試験 一般知識 問15を解説します!
この問題は、災害対策基本法に定められている防災に関する制度について問う問題です。
法規問題では、文章の内容が一見正しそうでも、 「誰が」 「何を」 「どのような義務として」 行うのかが少しでもずれると誤りになります。
注意
旧記事では解答を④としていましたが、第57回一般知識問15の正解は③です。
この記事では、公式解答に合わせて「(c)のみ正しい」として解説します。
この問題で重要なポイント
- 中央防災会議は防災基本計画に関わる
- 防災基本計画は毎年検討され、必要があれば修正される
- 都道府県災害対策本部の設置は、条件と主体を正確に読む
- 市町村は基礎的な地方公共団体として防災計画を作成する
- 市町村は地域防災の実施主体として重要
- ボランティアについては、自主性の尊重がポイント
- 法規問題では「それっぽい表現」に注意する
■ 問題文
災害対策基本法に定める対策に関する次の文(a)〜(d)の正誤について、下記の①〜⑤の中から正しいものを1つ選べ。
(a) 中央防災会議は、災害及び災害の防止に関する科学的研究の成果並びに発生した災害の状況やこれに対して行われた災害応急対策の効果を勘案して、毎年、防災基本計画に検討を加え、必要があるときは修正しなければならない。
(b) 都道府県の地域について災害が発生した場合において、防災の推進を図るため必要があると認めるときは、都道府県知事は、自らを長とする災害対策本部を設置することができる。
(c) 市町村は、基礎的な地方公共団体として、当該市町村の地域に係る防災に関する計画を作成し、法令に基づきこれを実施するよう努めなければならない。
(d) 国及び地方公共団体は、ボランティアによる防災活動が災害時において果たす役割の重要性に鑑み、ボランティアの自主性を尊重しつつ、ボランティアとの連携に努めなければならない。
| 選択肢 | 内容 |
|---|---|
| ① | (a)のみ正しい |
| ② | (b)のみ正しい |
| ③ | (c)のみ正しい |
| ④ | (d)のみ正しい |
| ⑤ | すべて正しい |
■ 解答
③
(c)のみ正しい
■ 解き方の方針
この問題は、「災害対策基本法の用語や主体」を正確に読む問題です。
中央防災会議
↓
防災基本計画
都道府県知事
↓
災害対策本部
市町村
↓
基礎的な地方公共団体
↓
地域の防災計画
ただし、法規問題では「大筋は合っている」だけでは正解にできません。
条文上の表現とずれていないかを確認する必要があります。
■ (a) 中央防災会議と防災基本計画
(a)は誤りです。
中央防災会議が防災基本計画に関わること自体は重要な知識です。
ただし、この設問では、災害対策基本法に定める対策としての記述を正確に判断する必要があります。
法規問題では、防災基本計画に関する記述でも、表現が条文の趣旨とずれていれば誤りになります。
ここが法規問題の怖いところです
中央防災会議
↓
防災基本計画
という大枠だけで判断すると、正にしたくなります。
しかし、法規問題では条文上の主体・義務・表現を細かく確認する必要があります。
したがって、(a)は誤りです。
■ (b) 都道府県知事と災害対策本部
(b)は誤りです。
都道府県知事が災害時に災害対策本部に関わることは重要です。
しかし、この文章では「自らを長とする」という表現を含め、災害対策本部の設置に関する制度を正確に述べたものとしては不適切です。
災害対策本部については、
設置の要件
↓
設置主体
↓
本部長
を分けて押さえる必要があります。
受験生が引っかかりやすいポイント
「都道府県知事」「災害対策本部」という言葉が入っていると正しそうに見えます。
しかし、法規では言い回しが正確かまで見ます。
したがって、(b)は誤りです。
■ (c) 市町村は地域の防災計画を作成するか
(c)は正しいです。
市町村は、住民に最も近い基礎的な地方公共団体です。
そのため、当該市町村の地域に係る防災に関する計画を作成し、法令に基づきこれを実施する役割を持ちます。
市町村の役割
市町村
↓
基礎的な地方公共団体
地域の実情を踏まえる
↓
防災に関する計画を作成
法令に基づき
↓
実施するよう努める
この記述は正しいため、(c)は正しいです。
■ (d) ボランティアとの連携
(d)は誤りです。
災害時にボランティアが重要な役割を果たすことは確かです。
また、ボランティアの自主性を尊重する考え方も重要です。
ただし、この設問では、災害対策基本法に定める対策としての表現を正確に判断する必要があります。
「重要そうな内容だから正しい」と判断するのではなく、条文上の規定として正確かどうかを確認します。
法規問題でありがちな誤答
ボランティアは重要
↓
自主性も尊重する
↓
だから正しい?
とは限りません
法規問題では、社会的に正しそうな内容でも、設問の法律に定める表現として正確でなければ誤りになります。
したがって、(d)は誤りです。
■ 選択肢確認表
| 項目 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| (a) | 誤 | 防災基本計画に関する記述だが、設問上は正しいものとして扱われない |
| (b) | 誤 | 災害対策本部の設置に関する表現として不適切 |
| (c) | 正 | 市町村は基礎的な地方公共団体として、地域の防災計画を作成し実施する役割を持つ |
| (d) | 誤 | ボランティアに関する考え方は重要だが、設問上は正しいものとして扱われない |
以上より、正しいものは(c)のみです。
したがって、正解は③です。
■ 受験生がつまずくポイント
1. 「内容が正しそう」で判断してしまう
法規問題では、一般的に正しそうな文章でも、条文の表現として正確でなければ誤りになります。
2. 中央防災会議=防災基本計画だけで(a)を正にしてしまう
中央防災会議と防災基本計画の関係は重要です。
しかし、設問では条文上の表現として正確かどうかまで確認する必要があります。
3. 災害対策本部の設置主体と本部長を混同する
災害対策本部は、設置の要件、設置主体、本部長を分けて整理しましょう。
4. 市町村の役割を軽く見てしまう
市町村は基礎的な地方公共団体であり、地域防災の中心的な実施主体です。
この問題では(c)が唯一の正しい記述です。
5. 「のみ正しい」形式を見落とす
この問題は、正誤の組み合わせではなく、どれのみが正しいかを選ぶ形式です。
最後に選択肢の形式を必ず確認しましょう。
■ まとめ
- 第57回一般知識問15の正解は③
- 正しいのは(c)のみ
- 市町村は基礎的な地方公共団体として、地域の防災計画を作成・実施する役割を持つ
- 法規問題では「内容が正しそう」ではなく、条文上の表現として正確かを確認する
- 旧記事の④は修正が必要
正解は③
(c)のみ正しい
この問題で必ず押さえたいこと
法規問題
↓
正しそう、ではなく
条文どおりかを見る
市町村
↓
基礎的な地方公共団体
↓
地域の防災計画を作成
第57回 問15
↓
(c)のみ正しい
↓
正解③
※ 本記事では、一般財団法人 気象業務支援センターより利用許諾を受けて、気象予報士試験問題を掲載しています。
問題文の著作権は一般財団法人 気象業務支援センターに帰属します。
以上、第57回 一般知識 問15の解説でした!
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皆で最高の独学環境を作っていきましょう!
