【第55回 気象予報士試験 専門知識】問13 週間天気予報・信頼度・早期注意情報をわかりやすく解説
こんにちは!今回は第55回 気象予報士試験 専門知識 問13を解説します!
この問題は、気象庁が発表している週間天気予報と早期注意情報(警報級の可能性)について問う問題です。
受験生がつまずきやすいのは、週間天気予報で発表されるのが予想降水量なのか降水確率なのか、また気温の予測範囲に入る確率が70%なのか80%なのかという細かい数字です。
さらに、早期注意情報の「中」は、注意報級の可能性ではなく、警報級の可能性が中程度という意味です。
この問題で重要なポイント
- 週間天気予報では、各日の予想降水量ではなく降水確率が発表される。
- 降水の有無の予報の信頼度は、3日目から7日目について発表される。
- 信頼度はA、B、Cの3段階で示される。
- 信頼度は「予報が適中しやすい」ことと「予報が変わりにくい」ことを表す。
- 最高・最低気温の予測範囲に実況が入る確率は、およそ70%である。
- 早期注意情報(警報級の可能性)は「高」と「中」の2段階で発表される。
- 「中」は注意報級ではなく、警報級の可能性が中程度であることを表す。
■ 問題文
気象庁が発表している週間天気予報および早期注意情報(警報級の可能性)について述べた次の文(a)〜(d)の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
(a) 予報期間の2日目から7日目について、各々の日の予想降水量を発表している。
(b) 予報期間の3日目から7日目について発表している降水の有無の予報の信頼度は、「予報が適中しやすい」ことと「予報が変わりにくい」ことを表す情報で、A、B、Cの3段階で示す。
(c) 予報期間の2日目から7日目の最高・最低気温の予想値には、予測範囲が示されており、実況の気温がこの範囲に入る確率はおよそ80%である。
(d) 予報期間の5日先までについて発表している早期注意情報(警報級の可能性)は、「高」と「中」の2段階あり、「高」は警報級の現象の発生する可能性が高いことを表し、「中」は注意報級の現象の発生する可能性が高いことを表している。
| 選択肢 | (a) | (b) | (c) | (d) |
|---|---|---|---|---|
| ① | 正 | 正 | 誤 | 正 |
| ② | 正 | 誤 | 正 | 誤 |
| ③ | 誤 | 正 | 正 | 誤 |
| ④ | 誤 | 正 | 誤 | 誤 |
| ⑤ | 誤 | 誤 | 誤 | 正 |
■ 解答
③
(a) 誤
(b) 正
(c) 正
(d) 誤
■ 解き方の方針
この問題は、週間天気予報で何が発表されるかを整理する問題です。
週間天気予報
↓
各日の予想降水量ではない
↓
降水確率が発表される
信頼度
↓
3日目〜7日目
↓
A・B・Cの3段階
早期注意情報
↓
警報級の可能性
↓
高・中の2段階
特に(d)は、「中」を注意報級と説明している点がひっかけです。
■ (a) 各々の日の予想降水量を発表している?
(a)は誤りです。
週間天気予報では、予報期間の2日目から7日目について、各々の日の予想降水量を発表しているわけではありません。
発表されるのは、主に天気、降水確率、最高・最低気温などです。
週間天気予報で見る降水情報
各日の雨の量
↓
予想降水量ではない
雨が降る可能性
↓
降水確率
「雨についての情報がある」という意味では正しそうに見えます。
しかし、問われているのは「予想降水量を発表しているか」です。
週間天気予報では、各日の予想降水量ではなく、降水確率を中心に発表します。
ここがひっかけ
「降水に関する情報」=「予想降水量」と考えると間違えます。
週間天気予報では、各日の予想降水量ではなく、降水確率を見るのが基本です。
したがって、(a)は誤りです。
■ (b) 降水の有無の予報の信頼度はA・B・Cの3段階?
(b)は正しいです。
週間天気予報では、予報期間の3日目から7日目について、降水の有無の予報の信頼度が発表されます。
信頼度は、A、B、Cの3段階で示されます。
これは、単に「当たりやすいか」だけでなく、予報が変わりにくいかも表しています。
信頼度の意味
降水の有無の予報
↓
適中しやすいか
+
予報が変わりにくいか
↓
A・B・Cの3段階
| 信頼度 | イメージ |
|---|---|
| A | 予報が適中しやすく、変わりにくい |
| B | AとCの中間 |
| C | 予報が変わりやすく、適中しにくい |
試験での覚え方
信頼度は「降水の有無」についての情報です。
気温や風の強さの信頼度ではない点も押さえておきましょう。
したがって、(b)は正しいです。
■ (c) 気温の予測範囲に入る確率はおよそ80%?
(c)は正しいです。
予報期間の2日目から7日目の最高・最低気温の予想値には、予測範囲が示されます。
この予測範囲は、実況の気温がその範囲に入る確率がおよそ80%となるように示されます。
気温の予測範囲
最高・最低気温の予想値
↓
予測範囲が示される
↓
実況が入る確率
↓
およそ80%
この数字は、70%と混同しやすいところです。
この問題では、80%が正しいと判断します。
ここで止まりやすいポイント
気象予報の確率表現では、70%や80%など似た数字が出てきます。
週間天気予報の最高・最低気温の予測範囲は、およそ80%と押さえましょう。
したがって、(c)は正しいです。
■ (d) 早期注意情報の「中」は注意報級の可能性?
(d)は誤りです。
早期注意情報(警報級の可能性)は、警報級の現象が発生する可能性を示す情報です。
発表は「高」と「中」の2段階です。
「高」は、警報級の現象が発生する可能性が高いことを表します。
一方、「中」は、注意報級の現象の可能性が高いという意味ではありません。
「中」は、警報級の現象が発生する可能性が中程度であることを表します。
早期注意情報の意味
早期注意情報
↓
警報級の可能性
高
↓
警報級の可能性が高い
中
↓
警報級の可能性が中程度
ここがひっかけ
「高」が警報級なら、「中」は注意報級かな?と考えたくなります。
しかし、早期注意情報はあくまで警報級の可能性を示す情報です。「中」も警報級についての可能性です。
したがって、(d)は誤りです。
■ 補足講義:早期注意情報は何のためにある?
早期注意情報(警報級の可能性)は、警報級の現象が発生する可能性を早めに知らせるための情報です。
大雨、暴風、大雪などの危険な現象は、早めに備えることが重要です。
早期注意情報の役割
数日先に警報級の可能性
↓
早めに注意を促す
↓
防災対応の準備につなげる
「中」は、すぐに警報が出るという意味ではありません。
しかし、警報級の現象が発生する可能性があるため、今後の情報に注意する必要があります。
■ 選択肢確認表
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| (a) | 誤 | 週間天気予報では、各々の日の予想降水量ではなく、降水確率などが発表されるため。 |
| (b) | 正 | 3日目から7日目の降水の有無の予報の信頼度は、予報の適中しやすさと変わりにくさを表し、A・B・Cの3段階で示されるため。 |
| (c) | 正 | 2日目から7日目の最高・最低気温の予想値には予測範囲が示され、実況がその範囲に入る確率はおよそ80%であるため。 |
| (d) | 誤 | 早期注意情報の「中」は、注意報級ではなく、警報級の現象が発生する可能性が中程度であることを表すため。 |
以上より、(a)誤、(b)正、(c)正、(d)誤です。
したがって、正解は③です。
■ 受験生がつまずくポイント
1. 週間天気予報で予想降水量が出ると思ってしまう
週間天気予報では、各日の予想降水量ではなく降水確率が発表されます。雨に関する情報だからといって、予想降水量とは限りません。
2. 信頼度を「予報官の自信度」とだけ考えてしまう
信頼度は、降水の有無の予報について、適中しやすさと予報の変わりにくさを表します。A・B・Cの3段階です。
3. 気温の予測範囲の確率を忘れる
最高・最低気温の予測範囲に実況が入る確率は、およそ80%です。数字問題として狙われやすいです。
4. 早期注意情報の「中」を注意報級と勘違いする
早期注意情報は「警報級の可能性」です。「中」も警報級の可能性についての表現であり、注意報級の可能性ではありません。
5. 「高」と「中」の意味を単純に強弱だけで考えてしまう
「高」は警報級の可能性が高い、「中」は警報級の可能性が中程度です。どちらも警報級の現象についての情報です。
6. 予報期間の何日目から何日目かを見落とす
週間天気予報では、信頼度は3日目から7日目、気温の予測範囲は2日目から7日目など、対象期間の違いも問われます。
■ まとめ
- 週間天気予報では、各日の予想降水量ではなく降水確率が発表される。
- 降水の有無の予報の信頼度は、3日目から7日目について発表される。
- 信頼度はA・B・Cの3段階で、適中しやすさと変わりにくさを表す。
- 最高・最低気温の予測範囲に実況が入る確率はおよそ80%である。
- 早期注意情報の「中」は、警報級の可能性が中程度という意味である。
- (a)誤、(b)正、(c)正、(d)誤。
正解は③
この問題で必ず押さえたいこと
週間天気予報
↓
予想降水量ではない
↓
降水確率
信頼度
↓
3日目〜7日目
↓
A・B・C
気温の予測範囲
↓
実況が入る確率
↓
およそ80%
早期注意情報
↓
警報級の可能性
↓
高・中
※ 本記事では、一般財団法人 気象業務支援センターより利用許諾を受けて、気象予報士試験問題を掲載しています。
問題文の著作権は一般財団法人 気象業務支援センターに帰属します。
以上、第55回 専門知識 問13の解説でした!
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皆で最高の独学環境を作っていきましょう!
