【第55回 気象予報士試験 専門知識】問12 台風情報・復活台風・5日先予報をわかりやすく解説

こんにちは!今回は第55回 気象予報士試験 専門知識 問12を解説します!

この問題は、気象庁が発表している台風に関する気象情報について問う問題です。

受験生がつまずきやすいのは、熱帯低気圧に弱まった台風が再発達した場合の番号と、台風予報で何日先まで何を発表するかです。

この問題で重要なポイント

  • 台風が熱帯低気圧に変わっても、再び台風になった場合は同じ番号を使う。
  • 再発達した台風に新しい番号が付くわけではない。
  • 24時間以内に台風になる見込みで、日本に影響するおそれがある熱帯低気圧には情報が発表される。
  • その情報は「発達する熱帯低気圧に関する情報」である。
  • 台風予報では、最長5日先までの進路予報が発表される。
  • 台風予報では、中心気圧・最大風速・暴風警戒域などの強度予報も発表される。

■ 問題文

気象庁が発表している台風に関する気象情報について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

(a) 台風が弱まって熱帯低気圧に変わった後、再び発達して台風になった場合には、別の台風として新たな番号が付けられる。

(b) 熱帯低気圧が、24時間以内に台風になり、日本に影響を及ぼすおそれがある場合には、「発達する熱帯低気圧に関する情報」が発表される。

(c) 台風予報では、最長で5日先までの進路予報(予報円の中心と半径、進行方向と速度)と強度予報(中心気圧、最大風速、暴風警戒域など)が発表される。

選択肢 (a) (b) (c)

■ 解答

(a) 誤
(b) 正
(c) 正

■ 解き方の方針

この問題は、台風情報の細かいルールを確認する問題です。

本番では、次の3つに分けて考えると解きやすいです。

一度台風になった

熱帯低気圧に弱まった

再び台風になった

同じ番号を使う

24時間以内に台風へ発達見込み

日本に影響のおそれ

発達する熱帯低気圧に関する情報

台風予報

最長5日先まで

進路予報

強度予報

■ (a) 再び台風になったら新しい番号が付く?

(a)は誤りです。

台風が弱まって熱帯低気圧に変わった後、再び発達して台風になった場合でも、別の台風として新しい番号が付くわけではありません。

この場合は、もとの台風と同じ番号が使われます。

復活台風の番号

台風

熱帯低気圧に弱まる

再び台風に発達

同じ台風番号

ここがひっかけ

「一度熱帯低気圧になったなら、もう別物では?」と考えやすいです。

しかし、再び台風に発達しても、新しい番号ではなく同じ番号を使います。

したがって、(a)は誤りです。

■ (b) 発達する熱帯低気圧に関する情報は発表される?

(b)は正しいです。

熱帯低気圧が24時間以内に台風になり、日本に影響を及ぼすおそれがある場合には、発達する熱帯低気圧に関する情報が発表されます。

発表される条件

熱帯低気圧

24時間以内に台風になる見込み

日本に影響のおそれ

発達する熱帯低気圧に関する情報

まだ台風になっていなくても、今後台風になって日本に影響するおそれがあれば、防災上、早めに情報を出す必要があります。

試験での覚え方

「まだ台風ではないから情報は出ない」ではありません。

24時間以内に台風になる見込みで、日本に影響するおそれがある場合は情報が発表されます。

したがって、(b)は正しいです。

■ (c) 台風予報は最長5日先まで進路と強度を発表する?

(c)は正しいです。

台風予報では、最長で5日先までの進路予報と強度予報が発表されます。

進路予報には、予報円の中心と半径、進行方向、速度などが含まれます。

強度予報には、中心気圧、最大風速、暴風警戒域などが含まれます。

予報の種類 発表される内容
進路予報 予報円の中心と半径、進行方向、速度など
強度予報 中心気圧、最大風速、暴風警戒域など

台風予報

最長5日先まで

進路予報

強度予報

ここで止まりやすいポイント

進路だけでなく、中心気圧や最大風速などの強度予報も発表される点を押さえましょう。

したがって、(c)は正しいです。

■ 補足講義:予報円と暴風警戒域の違い

台風情報では、予報円と暴風警戒域がよく出てきます。

どちらも台風情報で重要ですが、意味は違います。

用語 意味 注意点
予報円 台風の中心が入ると予想される範囲 台風の大きさではない
暴風警戒域 台風の中心が予報円内に進んだ場合に、暴風域に入るおそれのある範囲 暴風に警戒すべき範囲

ここがよくある誤解

予報円を「台風の大きさ」と思ってしまう人が多いです。

予報円は、台風中心の位置の予報誤差を表す範囲です。

■ 選択肢確認表

選択肢 判定 理由
(a) 台風が熱帯低気圧に弱まった後、再び台風になっても、新しい番号ではなく同じ番号が使われるため。
(b) 24時間以内に台風になり、日本に影響を及ぼすおそれがある熱帯低気圧には、「発達する熱帯低気圧に関する情報」が発表されるため。
(c) 台風予報では、最長5日先までの進路予報と強度予報が発表されるため。

以上より、(a)誤、(b)正、(c)正です。

したがって、正解はです。

■ 受験生がつまずくポイント

1. 熱帯低気圧に弱まったら台風番号がリセットされると思ってしまう

再び台風になっても、新しい番号は付けられません。同じ台風番号が使われます。

2. まだ台風ではない熱帯低気圧には情報が出ないと思ってしまう

24時間以内に台風になる見込みで、日本に影響するおそれがある場合には、発達する熱帯低気圧に関する情報が発表されます。

3. 台風予報は進路だけだと思ってしまう

台風予報では、進路予報だけでなく、中心気圧、最大風速、暴風警戒域などの強度予報も発表されます。

4. 予報円を台風の大きさだと誤解する

予報円は、台風の中心が入ると予想される範囲です。台風の雲域や暴風域の大きさではありません。

5. 暴風警戒域と暴風域を混同する

暴風警戒域は、台風の中心が予報円内に進んだ場合に、暴風域に入るおそれのある範囲です。実況の暴風域そのものとは意味が異なります。

6. 「別の台風として新たな番号」という表現に引っかかる

(a)はもっともらしいですが誤りです。台風番号は、熱帯低気圧に弱まって再発達しただけでは新しくなりません。

■ まとめ

  • 台風が熱帯低気圧に弱まり、再び台風になっても同じ番号を使う。
  • 24時間以内に台風になる見込みで日本に影響のおそれがあれば、発達する熱帯低気圧に関する情報が発表される。
  • 台風予報では、最長5日先までの進路予報が発表される。
  • 台風予報では、中心気圧、最大風速、暴風警戒域などの強度予報も発表される。
  • (a)誤、(b)正、(c)正。

正解は④

この問題で必ず押さえたいこと

台風

熱帯低気圧に弱まる

再び台風になる

同じ番号

24時間以内に台風へ発達

日本に影響のおそれ

発達する熱帯低気圧に関する情報

台風予報

最長5日先まで

進路予報・強度予報

※ 本記事では、一般財団法人 気象業務支援センターより利用許諾を受けて、気象予報士試験問題を掲載しています。
問題文の著作権は一般財団法人 気象業務支援センターに帰属します。

以上、第55回 専門知識 問12の解説でした!

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