【第65回 気象予報士試験 一般知識】問10 海陸風をわかりやすく解説
こんにちは!今回は第65回 気象予報士試験 一般知識 問10を解説します!
この問題は、海風が吹く仕組み、海風前線の到達距離、そして上空の反流について問う問題です。
この問題で重要なポイント
- 日中は陸の方が海より暖まりやすい
- 地表付近では陸上の気圧が相対的に低くなる
- 海風は海から陸へ吹く
- 海風前線は条件によって100km程度内陸へ進むことがある
- 海風の上空には陸から海へ向かう反流がある
- ただし反流が海風層より薄いとは限らない
■ 問題文
海陸風について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
(a) 海風が吹いているときは、地表付近の気圧は海上よりも陸上のほうが低い。
(b) 海風は海岸線から100kmも内陸に到達することがある。
(c) 海風が吹いているとき、その上空には陸から海に向かって、海風よりも層が薄く、風速の小さな反流が存在する。
| (a) | (b) | (c) | |
|---|---|---|---|
| ① | 正 | 正 | 正 |
| ② | 正 | 正 | 誤 |
| ③ | 正 | 誤 | 誤 |
| ④ | 誤 | 正 | 誤 |
| ⑤ | 誤 | 誤 | 正 |
■ 解答
②
■ 海風の基本
海風は、日中に陸と海の暖まり方の違いによって発生します。
日中は、陸面の方が海面よりも早く強く暖まります。
そのため、陸上の空気は暖められて膨張し、上昇しやすくなります。
結果として、地表付近では陸上の気圧が相対的に低くなります。
陸上が低圧 → 海から陸へ風が吹く
これが海風です。
■ (a) 海風時の地表付近の気圧
(a)は正しいです。
海風が吹いているとき、日中の陸上は海上よりも暖まりやすく、地表付近の気圧は相対的に低くなります。
そのため、地表付近では海上から陸上へ向かって風が吹きます。
受験生がつまずきやすいポイント
「暖かい空気は膨張するから、陸上の気圧は高くなるのでは?」と考えてしまうことがあります。
しかし海風で注目するのは、地表付近の水平気圧差です。
日中の陸上では空気が上昇しやすく、地表付近は相対的に低圧になります。
■ (b) 海風は100km内陸へ到達することがある
(b)は正しいです。
海風は海岸付近だけの現象と思われがちですが、条件がそろうと海風前線はかなり内陸まで進むことがあります。
問題文のように、海岸線から100km程度内陸に到達することもあります。
ここがポイント!
海風は「海岸近くだけ」と決めつけないことが大切です。
日射が強く、一般風が弱いなどの条件では、海風前線が内陸深くまで進入することがあります。
■ (c) 反流の層の厚さ
(c)は誤りです。
海風が吹いているとき、その上空には陸から海へ向かう反流が存在します。
ここまでは正しいです。
しかし問題文では、その反流について、
海風よりも層が薄く、風速が小さい
としています。
反流は海風より風速が小さいことは多いですが、海風層より薄いとは一般にはいえません。
したがって(c)は誤りです。
ここが引っかけ!
「反流は風速が弱い」までは正しいイメージです。
しかし、問題文はさらに「海風よりも層が薄い」と言っています。
この部分が不適切です。
反流はあるが、海風層より薄いとは限らない
と押さえましょう。
■ 選択肢の確認
| 項目 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| (a) | 正 | 日中は陸上が相対的に低圧となり、海から陸へ風が吹く |
| (b) | 正 | 海風前線は条件次第で100km程度内陸へ到達することがある |
| (c) | 誤 | 反流は存在するが、海風より層が薄いとは限らない |
■ まとめ
- 海風は日中、海から陸へ吹く
- 地表付近では陸上の気圧が相対的に低くなる
- 海風前線は100km程度内陸へ到達することがある
- 海風の上空には陸から海へ向かう反流がある
- ただし反流が海風層より薄いとは限らない
正解は②
この問題で必ず押さえたいこと
海風は「海から陸へ吹く」という基本だけでなく、上空の反流までセットで理解しましょう。
下層:海 → 陸
上空:陸 → 海
ただし、反流については「層が薄い」と決めつけないことが重要です。
※ 本記事では、一般財団法人 気象業務支援センターより利用許諾を受けて、気象予報士試験問題を掲載しています。
問題文の著作権は一般財団法人 気象業務支援センターに帰属します。
以上、第65回 一般知識 問10の解説でした!
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皆で最高の独学環境を作っていきましょう!
