【第54回 気象予報士試験 専門知識】問1 地上気象観測における「天気」の判定をわかりやすく解説

こんにちは!今回は第54回 気象予報士試験 専門知識 問1を解説します!

この問題は地上気象観測における「天気」の判定基準を問う問題です。

一見すると暗記問題のようですが、実際には「雲量」「どの種類の雲が多いか」「降水は観測点で起きているか」という判定ルールを正確に理解しているかが問われています。

受験生は「雲量8なら曇?」「視界内に雨が見えれば雨?」「地ふぶきは雪?」など、日常感覚で判断してしまい失点しやすい問題です。

この問題で重要なポイント

  • 雲量8までは「晴」、9以上で「曇」
  • 「薄曇」は上層雲が主体で雲量9以上
  • 天気は観測点の現象で判定する
  • 視界内で降水があっても観測点で降っていなければ「雨」ではない
  • 地ふぶきは「雪」ではなく独立した天気
  • 試験では気象庁の正式な天気判定基準がそのまま出題される

■ 問題文

気象庁が行う地上気象観測における天気について述べた次の文(a)〜(d)の正誤について、下記の①〜⑤の中から正しいものを1つ選べ。

(a) 層積雲が全天の8割を覆っている場合、天気は「曇」である。

(b) 高積雲が全天の6割を覆い、その上には巻層雲が広がっていて、全雲量が10の場合、天気は「薄曇」である。

(c) 積乱雲が全天の9割を覆い、観測点では雨は降っていないが視界内に降雨が認められる場合、天気は「雨」である。

(d) 全天に雲はなく、地面に積もった雪が風で吹き上げられている場合、天気は「雪」である。

選択肢 正しいもの
(a)のみ正しい
(b)のみ正しい
(c)のみ正しい
(d)のみ正しい
すべて誤り

■ 解答

(a) 誤
(b) 誤
(c) 誤
(d) 誤

■ 解き方の方針

本番では次の4つを順番に確認すれば解けます。

雲量

晴か曇か

上層雲主体?

薄曇かどうか

降水は観測点?

天気は観測点で判定

雪が降っている?

地ふぶきとの違い

■ 補足講義:天気はどうやって決める?

気象庁では、「空を見た印象」で天気を決めているわけではありません。

雲量・雲種・降水の有無・観測点で現象が起きているかというルールに従って判定します。

判定項目 基準
雲量8以下
雲量9以上
薄曇 雲量9以上かつ上層雲主体
雨・雪 観測点で降水を観測

ここで止まりやすいポイント

「空全体を見て判断する」のではなく、正式な判定基準で決めます。

■ (a) 雲量8なら「曇」?

誤りです。

受験生が最も間違えやすいポイントです。

雲量0〜8

雲量9〜10

雲量8はかなり雲が多く感じますが、気象庁ではまだ「晴」です。

覚え方

「9から曇」と数字で覚えてしまいましょう。

■ (b) 薄曇になる?

誤りです。

薄曇は上層雲が主体でなければなりません。

この問題では高積雲(中層雲)が6割を占めています。

したがって上層雲主体ではありません。

薄曇

雲量9以上

上層雲が主体

■ (c) 視界内で雨なら「雨」?

誤りです。

ここが非常によく出るひっかけです。

天気は観測点で判定します。

観測点で降雨あり

遠くで降雨のみ

雨ではない

ここがひっかけ

「見えている」と「観測している」は違います。

■ (d) 地ふぶきは雪?

誤りです。

地面の雪が風で舞い上がる現象は「地ふぶき」です。

新たに雪が降っているわけではありません。

雪が降る

積雪が舞うだけ

地ふぶき

■ 選択肢確認表

選択肢 判定 理由
(a) 雲量8は「晴」であるため。
(b) 中層雲主体なので薄曇にならないため。
(c) 観測点で降雨がないため。
(d) 地ふぶきであり雪ではないため。

したがって正解はです。

■ 受験生がつまずくポイント

① 雲量8を曇と覚えてしまう

雲量8は晴、9以上で曇です。

② 薄曇は雲量だけで決まると思う

上層雲主体という条件も必要です。

③ 視界内の降雨でも雨と判断してしまう

観測点で降っていることが条件です。

④ 地ふぶきを雪と思ってしまう

雪が降っているのではなく、積雪が風で舞い上がっている現象です。

⑤ 日常感覚で判断する

試験では必ず気象庁の正式な観測基準で判断します。

■ まとめ

  • 雲量8までは晴
  • 雲量9以上で曇
  • 薄曇は上層雲主体
  • 天気は観測点で判定する
  • 地ふぶきは雪ではない

正解は⑤

この問題で必ず押さえたいこと

雲量8以下

雲量9以上

降水の判定

観測点で起きた現象で決まる

積雪が舞うだけ

地ふぶき

※ 本記事では、一般財団法人 気象業務支援センターより利用許諾を受けて、気象予報士試験問題を掲載しています。
問題文の著作権は一般財団法人 気象業務支援センターに帰属します。

以上、第54回 専門知識 問1の解説でした!

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