こんにちは!今回は気象予報士試験 第58回 一般知識 問1を解説します!
解答&解説
解答:④
- (a) 誤:対流圏の気温の鉛直分布が放射収支によって決まるという記述は誤りです。対流圏は対流や水蒸気の潜熱放出の影響が大きく、放射収支だけで気温分布は決まりません。なお「高度が1km上がると気温が約6.5℃低下する」という数値自体は平均的な環境逓減率として正しいですが、原因の説明が不適切です。
- (b) 正:対流圏界面の高度は平均すると低緯度(赤道付近)で高く、高緯度(極付近)で低くなります。したがって「対流圏界面の高度は低緯度で高く、高緯度で低い」という記述は正しいです。
- (c) 誤:乾燥空気の化学組成(主成分である窒素や酸素などの割合)は高度によらず成層圏界面よりもさらに上空、中間圏界面付近(約80km)までほぼ一定です。成層圏界面(約50km)まで一定という記述は不正確で、実際に大気組成が分離しはじめる高度を過小に見積もっています。このため「成層圏界面より上では重い気体と軽い気体が分離して組成が高度によって異なる」という部分は誤りです(正しくは成層圏界面よりかなり上の高度で起こる現象です)。
- (d) 正:中間圏界面付近(高度約80〜85km)の気温分布に関して、「1月や7月の夏極付近で低く、冬極付近で高い」という記述は正しいです。これは夏半球では上昇流に伴う断熱膨張で気温が低下し、冬半球では下降流に伴う断熱圧縮で気温が上昇するため、夏の極域ほど低温・冬の極域ほど高温になるからです。中間圏界面付近では夏と冬でこのような顕著な気温の差が現れます。
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【過去問解説】第58回 一般知識 問1
